きょうこのことを思う

2016年09月

いろんな政策から、戦争のにおいを感じ取る。
安保だけではない。
むしろ、それ自体では戦争のにおいはしないから怖い。

「一億総活躍社会」と銘打ち、女性が外で働くことを推奨する。
これまでの歴史の中で振り返ると、 ことごとく「戦争中」。
基本的に女性の労働は、家の中あるいは家に密着したことだった。
もちろん、外で力を試したい人に門戸を開いたのはいいことではあるけれど、
そうでもない人まで、政府が駆り出そうとすることが怪しい。

今日もまた、新しく道路が作られる。
確かに、政治家の勢力争いの武器が道路だというけれど、
特定の予算について「削減する」という案を財務省で出す中で、
(実現されるかどうかは別として)
道路を作る予算を削るという話を、私は聞いたことがない。
(聞いたことがあるという方、コメント欄でお知らせください。)
道路が作られるということは、
日本中に人間や物資を運べるようになるということ。
…もっとも、これは、私ではなく、他の人が言ったことだが。

日本において長時間労働が解消されないのも、
本当は、企業のみならず国家としても都合がいいからかも。
経済発展という面だけではなくて、
朝昼晩、土日祝関係なく働く習慣が身についていれば、
いつでも、どんな状況でも駆り出せる。

もしかしたら、18歳を成人とする流れだって、
国際的なものというのもあるけれど、
肉体が最も充実している年代の若者がほしいからかもしれない。

不景気を解消するために戦争が起こったということは、
近代史において繰り返されていること。
ある人が言っていたが、
戦争とは突然始まるものではなく、必ずその布石が敷かれるものだ。
70年前の戦争だってそうだった。

すべて、妄想であればいいのだけれど…

平安時代の女性は
自分にとって不都合なことであっても
それを運命として受け入れるのだと
聞いたことがある。
平安時代が、
女性に財産権はないし、
そもそもいろんなことは
身分ーーどういう家に生まれたか、決まる時代だった
ということに思いをはせると、
なるほど納得できる。

時は流れて現代。
努力することで
かなり自分の運命を
切り開ける時代になった。

そういう時代の中で
自分のあり方や
生き方を
どういうものだと見出すのか。
どういう生き方をするのか。

そのことを考えるのが
今を生きる私たちに
必要なことであり、
古典を読む意義のひとつであると思う。

『「待つ」ということ』
鷲田清一


世の中は目まぐるしく動く。

二言目には「早くしなさい」


「待てない」世の中。

急いだって仕方ないのに…と思いつつ、我々はどうしても急いてしまう。

確かに「待つこと」は苦痛だから…



そんな中で「待つこと」の意義を説いている本。

少々難しいけれど、内容に納得することは十分にできる。

不道徳教育講座
著 三島由紀夫
角川文庫
(黒い表紙に
気だるげな女性のイラストが
描かれているのが
一番本の雰囲気に
合っていると思います)

「週刊明星」という
女性向き大衆週刊誌に
連載されていたものとのこと。
なるほど、ゴシップガールに
語りかけるような文体。

うんとお節介を焼くべし
流行に従うべし
「殺っちまえ」と叫ぶべし
オー、イエス

刺激的。
逆説が効いている。 
しかし、
「なんだかんだ
社会通念からは
離れられないものだよねー」
という終わり方がされているところに
人間らしさを感じる。

1章5分。
大人の読書にぴったり。


ところで私が特に好きなのは

「先生を内心バカにすべし」

先生に対しては、勉強はしておくも
精神的キョリをとるーー
先生の言うことを盲目的に聞くのも
表立って反抗するのも
コドモ。
「本当の大人は、
最悪の教師の何万倍も
手ごわいのです。」



本当はこれじゃなくて、くつろぐ女性の絵の表紙を勧めたいけど…

「好きなことをしなさい」
「好きなことをする」

ということが言われる。

当たり前だが、その理由は、

好きじゃなきゃ極められないから。

仕事には当然のように質を求める。

質を高めるのには血のにじむような努力がある。

普通の状態なら、そんな血のにじむような努力なんて、

辛いからやがてやめてしまうもの。

それでも続けられるのは、やはり

好きだから、情熱を持っているから

でしょう?



林修氏のように、

自分では好きだと思っていなくても

成功する人もいる。

そんな林氏でも、私としては

「好き」なことを極めたのだと思う。

この人が好きなことは、

知識を得ることや他人に勝つこと

であって、

その手段として予備校講師があるのだと思う。



堀江貴文氏の言うことも、ある意味もっともかもしれない。

しかし、そういう方向に社会が向かっていって、

日本の極め抜いた

寿司やそばといった食べ物

包丁や建築のような技術

という、上質なホンモノが消えていくということは危惧すべきことだと思う。

ホンモノの技術は長く使えるものを生み出すし、

ホンモノの食べ物は長く体を支える。




応援すべき(=お金を出すべき)はホンモノだし、

自分たちの目指す道もホンモノ。




こんな書き方をすると、

現在のところホンモノの道に進めていない人を傷つけるかもしれない。

そういう人は、ホンモノを守ればいい。

ホンモノと感じるものだけにお金を出す。

そこから始めましょうか。

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